2018年上半期に1巻が出た面白い百合漫画
2018年上半期が終わりましたが、個人的に気に入った商業新作はこんな感じです。
ライター×ライター
ライター×ライター (1) (まんがタイムKR フォワードコミックス)
- 作者: 原作:深見真,作画:コト
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2018/06/12
- メディア: コミック
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原作:深見真と言われて期待するなと言うのは無茶な注文というもの。氏のツイッターでの百合語りや参加作品(『ゆるゆり さん ハイ!』『魔法少女特殊戦あすか』など)に触れていたら、今回も良き百合を見ることができるのではないかと思うのはそうおかしなことではないでしょう。そして、本作はそんな期待にばっちり応えてくれました。内容としては満を持してのデビュー作が大コケして燻っていた新人アニメ脚本家が、彼女とは対照的にヒット作を複数抱える売れっ子脚本家と同棲、もとい弟子になり学んでいくという職業もの。二人が関係を深めていく過程が、アニメ脚本家でもある深見氏だからこそのネタを織り交ぜながら描かれます。
説明不要な感がありますね、この作品は……。
百合漫画界に彗星のごとく現れた新たなスター。恋人同士、でも周りの友人達にはそのことを秘密にしている二人の女子高生をメインとした物語です。この作品について僕が言いたいことはただひとつ。身長差のある百合、良いね! です。もともと可愛い小さい女の子がさらにかわいく見えるだけでなく、背の高い女の子の可愛さも同じくらい、ともするとそれ以上に増すのは何故なんでしょうね。
今年の次にくるマンガ大賞にもノミネートされている本作、今後に注目です。
キリング・ミー!
『吸血鬼ちゃん×後輩ちゃん』『かみつき学園』など、名作の宝庫であるところの吸血鬼百合ですが、2018年に至ってまたしても名作が生まれてしまいました。それが本作『キリング・ミー!』。吸血鬼の女の子(?)を狙うハンターの女の子が、ターゲットであるはずのその子に好かれてしまう王道です。キューン作品であることもあって、本作の吸血シーンは非常に上品。だからといって物足りないわけでもないという絶妙なさじ加減となっています。
徒然日和
幼馴染百合最高!
というわけで幼馴染百合です。幼馴染百合と一口に言っても、「昔からずっと一緒にいるパターン」と「事情があってずっと離れていたがある時再会するパターン」がありますが、本作はそのどちらをも内包している贅沢な人物配置。表紙を飾っている二人が後者、表紙にはいない二人が前者(この四人の幼馴染関係はもうちょっと複雑なのですが、百合関連ではとりあえずこのように二組で分けるのが良いかなと思います)を担っています。まったりとした百合が好きな人におすすめの一作。
彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと
彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと (1) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: アカコッコ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2018/05/26
- メディア: コミック
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シェアハウスをする上で各々が各々に割り振られた役割(父・母・兄・妹など)を果たさなければならないという、一風変わったルールに翻弄されながらも徐々に馴染んでいく高校生の女の子が主人公。この作品の面白い所は割り振られる役割がことごとくミスマッチを起している点で、兄の役割を割り振られた主人公はもちろんのこと、母役を担っているのはなんと小学生の女の子。そんな状況下で普通の日常など流れるわけもなく……。突飛な設定から生まれるドタバタ劇ならこれ!